「快適なオフィス」 根ほり葉ほり研究所 ~ねはけん~
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ここでは、オフィスで使うブラインドの種類や素材、そもそもなぜ「ブラインドが重要なのか」を専門家のインタビューをまじえて紹介します。
最後に、快適なオフィス実現のためにおすすめの外付けブラインドの導入事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

オフィスのブラインドの種類

縦型

縦型のブラインドは羽根が縦についているタイプで、バーチカルブラインドとも呼ばれます。カーテンのような見た目が特徴で、スタイリッシュな空間にしたい場合や、機能よりもデザインを重視したい場合におすすめです。横型よりも羽根が長いという性質上、遮光性は若干劣りますが、広々としたアットホームな空間を作り出すことができます。

横型

横型は羽根が横についているタイプで、ベネシャンブラインドとも呼ばれます。ブラインドというとこの横型タイプを想像する方が多いかもしれません。羽根が上下に動くため、縦型よりも光の角度や量をコントロールしやすいことがメリットです。オフィスの場合は、扱いやすく素材が硬めのアルミ製が多く採用されています。

オフィスのブラインドの素材

オフィスのブラインドは主に、アルミ製、木製、布製の3つの素材があります。中でもアルミ製は軽さやお手入れの簡単さ、価格の安さなどのメリットから、多くのオフィスで採用されています。

アルミ製はスタイリッシュでスッキリした印象のためオフィスにはぴったりですが、場合によっては無機質で冷たい感じを与えてしまうことも。その場合は、色をブラウンなどのナチュラルカラーにすることで温かみのある印象にすることができます。汚れが気になるなら白やベージュを選ぶなど、素材だけでなく、用途に合わせて色も検討してみると良いでしょう。

値段は上がりますが、休憩室やロビーなどには木製や布製のブラインドを使用することでリラックス感を演出することもできます。来客スペースなどにもおすすめです。

シャッターとの違い

ブラインドと似ているもので、シャッターブラインドがあります。シャッターブラインドもスラットの開け閉めが可能なため、日射遮蔽・通風・プライバシー確保ができるという点ではブラインドと同様です。しかし、異なる点もあります。

防犯性

シャッターブラインドには、室内側からスラットの動きをロックする機能が付いています。そのため、不審者の侵入防止効果が期待できるでしょう。

一方ブラインドにはロック機能が付いていませんが、消防隊の侵入口への設置にも向いています。シャッターブラインドと比較すると防犯性は劣りますが、ブラインドを下げていれば視覚的な部分での防犯効果を期待できるでしょう。

設置への柔軟性

設置への柔軟性においては、シャッターよりもブラインドの方が優れています。希望の場所にシャッターを設置できなかった…という場合でも、ブラインドなら設置できるケースがあります。
また、サイズやカラーバリエーションの点においても、シャッターよりもブラインドの方が種類が豊富といえます。

まとめ
ブラインドの選び方の
注意点

オフィスでは、快適に仕事ができる環境を用意することが大切です。そのため、ブラインドを選ぶ際は、ストレスフリーを目指すことが重要なポイントとなるでしょう

例えば、ブラインドの色。赤や黄色などの刺激が強い色は一般的に仕事に集中できる色でないとされるため、選ばないほうが無難です。オフィスの雰囲気になじむ、白やブラウン、ベージュなどが良いでしょう。特に白やベージュなどの薄い色はホコリなども目立ちにくくなるため、お手入れの手間も省けておすすめです。

色以外にも、一般的な内側に設置するタイプのブラインドにも注意が必要です。ブラインドを内側に設置すると、窓を開けた際に風で書類が飛んでしまったり、バタバタと音が気になったりすることがあります。また、窓際に熱がこもることで、室内に温度むらが生じたり、冷暖房効率が悪くなったりするというデメリットもあります。

まとめると、ブラインドはオフィスのデザインになじむ色、かつ外付けタイプのものを選ぶと快適性が保たれやすくなるので、参考にしてみてください。

ブラインドを「外付けする」という選択肢も

オフィスの内側につけるブラインドは数多くありますが、風の影響や窓際に熱がこもりやすいというデメリットが気になるなら、「ブラインドを外付けする」という選択肢も考慮すべきでしょう。

実際、環境意識の高いヨーロッパでは、窓の外にブラインドをつけるのが一般的。日本でもオフィスに外付けブラインドを取り入れる企業が増えています。当編集チームではそんな外付けブラインドに注目し、日本でも数少ない外付けブラインドを取り扱う企業であるオスモ&エーデル社にお話しを伺いました。広報を務める田中さんがインタビュー取材に応じてくれました。

取材協力|
オスモ&エーデル株式会社
オスモ&エーデル
インタビュー取材に応じてくれた広報の田中さん
世界の「良いもの」「本物」だけを厳選して提供

オスモ&エーデルは、ドイツ オスモ社やヴァレーマ社などから、ヨーロッパの高品質な建材を輸入販売しています。 ドイツ オスモ社のオスモカラー、オスモフローリングといった自然由来の製品だけでなく、ドイツ ヴァレーマ社から外付けブラインド「ヴァレーマ」など住まいやオフィスを快適にする様々な製品を取り扱っています。

―まず、ブラインドを選ぶうえでの注意点を教えてください。

まず大事なのが、窓がどのような状態であるかということ。窓は光や眺望を取り入れるうえで重要な役割を果たすので、できるだけ大きく、かつ断熱性に優れたものを好まれる方が多いです。ただ、窓が大きいと太陽光による熱や眩しさが気になりますよね?そういった太陽の光や熱をコントロールし、オフィス空間を快適に保ってくれるのがブラインドです。

オフィスの中を暑さや眩しさから守り、室内の温度むらを防ぐためには、窓に合ったブラインドを選ぶことが大切。オフィス内で温度差があると従業員によっては快適性が損なわれ、仕事効率にも悪影響を及ぼすこともあるからです。

例えば、オフィスだと窓際の席に座る社員だけ暑く、反対側は涼しいというパターンがよくありますよね。それで窓際の社員の方がエアコンで温度を下げると、窓際以外の社員の方が寒さを感じて上着を羽織る。そんな光景はよく見かけるのではないでしょうか。

自然光を取り入れ、眺望がよく、誰もが快適な温度・湿度を実現するには、ブラインドの選び方が実はとても重要なんです。

ブラインドの重要性
窓際の方だけ「暑い」という室内温度のムラを防いでくれるのがブラインドです

―外付けのヴァレーマではそうした悩みを解決できるのでしょうか?

外付けタイプの「ヴァレーマ」は、内側に設置するタイプのブラインドの短所をカバーしてくれます。例えば遮熱効果でいうと、外付けタイプなら窓際に熱がこもらないので、室内の温度が均一になります。結果的に冷暖房効率も上がるので、省エネにも役立つと言えます。光の角度や量も簡単に調整できるので、温度や眩しさによるストレスを軽減しつつ、光や眺望も遮らないストレスフリーな環境を実現できます。

窓を開けても内側にバタつくことがないので、書類が飛んだり荷物が気になったりすることもありません。室内スペースも広くとれるため、空いたスペースに観葉植物などを置けばよりリラックスした空間になりますし、床のお掃除もしやすくなるので一石二鳥ですね。

外付けブラインドは日本でいうと「よしず」や「すだれ」のような機能を持ちますが、ブラインドなので、光を調整できるという点でさらにメリットや効果は大きいかなと思います。

ブラインドの重要性
ヴァレーマなら眺望を保ちつつ、室内環境を快適にできる

―外付けの場合、どうやってブラインドの調整をするのでしょうか?

ヴァレーマは簡単なリモコン操作で角度を調整できるので、手動で調整するタイプに比べてかなり楽だと思います

あとは、太陽を追尾して自動制御してくれる「クリマトロニック」というシステムを併用することもできるのですが、これを導入すればさらにストレスフリーで快適なオフィス空間を実現できます。

ブラインドって、案外手動だと閉めたら閉めっぱなしになってしまったりするじゃないですか。自動開閉なら設置するだけなので、快適さに加えて「何も気にしなくて良い心地よさ」が付加価値として感じていただけると思います。

外付けブラインド「ヴァレーマ」の使い方

ヴァレーマの導入事例

東北住建(岩手県紫波郡)

ヴァレーマ施工事例:東北住建
利用企業の声

「各階ごとに自由にヴァレーマの角度を変えて活用しています。デスクは明るい南側に向けて配置しているのですが、オフィス内に深く差し込む光が、特に秋から冬にかけて眩しくストレスを感じるので角度を調整して使用しています」

「過去の経験から窓の近くは寒くて暑いという従来のイメージに不安を持つ社員もおりました。南側に設置したヴァレーマは季節や天気に応じて自由に光をコントロールできるので不安は解消しており、仕事に集中できる環境になっています

「ラウンジの窓にもヴァレーマを設置していますが、室内から外をよく見通せる一方で屋外から室内は見えにくくなっているので、社員も安心してリラックスできているのだと思います」

取材協力|
オスモ&エーデル株式会社
オスモ&エーデルの東京ショールーム
ヴァレーマの実物を体感できる
ショールーム

環境先進国ドイツの暮らしや住まいのスタイルを住居だけでなく、オフィス向けにも提案しているオスモ&エーデル社。今回お話しを伺った外付けブラインドの「ヴァレーマ」は兵庫本社はもちろん、東京(新宿)、名古屋、東北(宮城)、九州(博多)、北海道(札幌)と各地のショールームで実際の商品を確認することができます。施主企業、設計士、施工業者などどんな方でも相談が可能で、専門のスタッフが対応。「オフィスに快適性」を求める方は、足を運んでみてはいかがでしょうか

強風時の対策

外付けブラインドの利用を検討しているときに気になるのが強風時の対策です。外付けブラインドにおける強風時の対策方法について、以下でいくつか紹介します。

ブラインドを上げておく

まず、一般的な強風時の対策方法として広く知られているのが、ブラインドを上げておくことです。ブラインドを上げるというのは、ヘッドボックスなどに収納しておくという意味です。通常の外付けブラインドであれば階級7までの強風に耐えられるとされており、13.9~17.1m/秒までの風であれば問題ありません。とはいえ、風がとても強いと感じられる日は、念のためブラインドを上げておくのがおすすめです。風に向かって歩きにくかったり、木全体が揺れるほどの風が吹いていたりする場合はすぐにブラインドを上げてください。木の枝が揺れていたり、外を歩くのが難しかったりする場合も要注意です。

※2023年8月23日時点の情報

気温が低い場合も注意

冬季などの外の気温が低くなる時期は、外付けブラインドが凍結する可能性があります。外の気温が低いときは、ブラインドをすぐに動かさず、ブラインドが凍結していないかと雪が積もっていないかを確認してください。

ブラインドの状態を確認してみて、ブラインドが凍結していたときは、ブラインドの昇降やスラットの角度の調整を行ってはいけません。どうしてもブラインドを操作する必要がある場合は、雪を取り除き、ぬるま湯を凍結部分にかけてください。

その後ブラインドを動かしてみて、異常を感じるのであれば、まだ凍結している危険性があるので止めてください。なお、自動制御装置を使用している方は、手動に変更してください。

耐風デザインのブラインドを選ぶ

耐風デザインのブラインドを選ぶのも強風対策の一つです。室内ブラインドの羽は柔らかくて薄いものが多いですが、外付けブラインドの羽は丈夫で厚みがあります。風に耐える性能が高いデザインは、レールガイドとケーブルガイドを組み合わせたガイド方法採用しているタイプ。標準的なレールガイドとケーブルガイドを組み合わせることで、通常よりも強い風に耐えられる仕組みになっています。具体的な数値をビューフォート階級で見てみると、階級8~9(疾風から大強風)に耐えられるとされています。

「ヴァレーマ」が故障したかもしれないと思ったら

「ヴァレーマ」を使う中で、スイッチを押しても作動しなかったり、ブラインドが下りてこなかったりなど、故障を疑う場面があるでしょう。そのような際の対処方法や、考えられる原因について詳しく紹介します。

上下のスイッチを押しても動かない

三角の上下を示すボタンがある「ヴァレーマ」ですが、スイッチを押しても動かないことがあります。そのような症状が現れたとき、考えられる原因として、まずリモコンの電池切れが挙げられます。電池を交換してからもう一度試してみてください。

それでも動かない場合、ブラインドを長時間動作させ続けたことで保護回路が作動してしまっているのかもしれません。10~15分程度時間をおいてから、もう一度試してみてください。

なお、上記の他にも、電気が入っていない可能性や、風が強くてセンサーの風速アラームが動作している可能性も考えられます。電気のブレーカーを確認して、風が弱くなってから操作してみてください。

ブラインドが下りない・昇降しない

ブラインドが下まで降りてこない場合、ガードレールにゴミが詰まっているか、ブラインドの真下に障害物がある可能性があります。ゴミなどを取り除き、障害物があれば邪魔にならない場所へ移動させてください。

また、ブラインドが正しく昇降しない場合は、リフティングテープが破損しているかもしれません。この場合は修理を依頼するしかないです。なお、上記で紹介してきた対処法を試してみても症状が改善されない場合や、症状が紹介されていない場合は施工代理店や販売店に問い合わせてください。

 取材協力 / オスモ&エーデル
オスモ&エーデルの東京ショールーム

引用元:オスモ&エーデル株式会社(https://osmo-edel.jp/office/lp/)

オスモ&エーデルは、ドイツの暮らしや住居スタイルを提案する会社です。
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オフィスと関わりの深い製品も取り扱っています。