ベンチャー企業とは
ベンチャー企業について法律や条令などによる明確な定義は存在しませんが、一般論として新規性や斬新さのあるアイデアやコンセプトで創業され、新しいビジネスを創出・展開していく企業などが「ベンチャー企業」として紹介されます。
創業者や従業員の平均年齢が比較的若かったり、小規模ながら独創性のあるビジネスなどを目指していたりといった企業のイメージは、いわゆるベンチャー企業を考える上で人々の共通意識になっているかも知れません。また、リスクがあろうとも挑戦的な事業展開をベンチャー企業の条件にする人もいます。
スタートアップ企業とは
スタートアップ企業もベンチャー企業と同様に明確な定義がありませんが、一般的には新しく起業されたばかりの企業や、革新的なアイデアやスタイルによって創業された企業の、特に最初の数年間を指すことが多いようです。
なお、スタートアップ企業の特徴として成長速度の速さやイノベーション、持続可能な社会に対する貢献への意識、さらには出口戦略の構築などが挙げられることもあります。
ベンチャー企業とスタートアップ企業の違いとは?
ベンチャー企業もスタートアップ企業も両者ともに明確な定義がないため、イメージとして重複する部分も少なくありません。しかし、一般的にはいくつかのポイントで違いが考えられます。
出口戦略の用意
ベンチャー企業もスタートアップ企業も新しいビジネスの創出や斬新性のあるビジネスモデルなどを主としていますが、特にスタートアップ企業では出口戦略が重視されます。そのため、創業から数年で事業からの撤退や事業終了などが検討されることもあるでしょう。
目標達成までの期間
出口戦略の有無に加えて、創業間もない企業をスタートアップ企業の特徴として考えた場合、スタートアップ企業は創業時点から出口戦略までの想定期間がベンチャー企業より短いことも特徴です。そのため、スタートアップ企業では特に事業のスピード感が重視されます。
ベンチャー企業・スタートアップ企業のオフィスに必要なもの
執務スペース
従業員が業務を行う執務スペースが、ベンチャー企業でもスタートアップ企業でも必要です。ただし、ベンチャー企業やスタートアップ企業における執務スペースは従来の日本企業にありがちな事務所というよりも、様々なワークスタイルで業務へ集中できる空間そのものを指します。
そのため従業員に固定デスクを用意せず、フリーアドレスなどを活用しながら自由なスタイルで働けるように考えられているケースも珍しくありません。
フリーアドレスとは
フリーアドレスとは、従業員の働く場所(アドレス)を固定せず、ノートパソコンやスマートデバイスを使って、従業員が自由に移動しながら働けるスタイルです。
フリーアドレスを採用することで複数人でのミーティングが行いやすくなったり、集中したい時に一人になったりと、幅広いスタイルで働けます。
ミーティングエリア
ミーティングエリアは文字通り会議に使われる空間です。具体的な定義はありませんが、ミーティング参加者が積極的に意見交換をできるようデスクや配置が工夫されていることも多いでしょう。
カフェ・ラウンジエリア
福利厚生の一環としてカフェやラウンジエリアを備えているベンチャー企業やスタートアップ企業も少なくありません。
また、リラックスした環境を用意することで、そこでしか生まれないような独創的アイデアが従業員の間で交わされることも期待できます。
WEB会議エリア
スマートオフィス化によって社内だけでなく社外の従業員ともリモート環境でコミュニケーションになれば、一層に多様な働き方を追求しやすくなる他、遠方にいる従業員とリアルタイムの連携強化を目指せるようになります。
WEB会議エリアはオンライン会議やリモート会議を行うために用意されている空間であり、カメラやマイクといった設備や用意されていたり、余計な雑音をシャットアウトするため防音性に配慮されていたりすることが特徴です。
ベンチャー企業のオフィス形態
ベンチャー企業のオフィス形態に明確なルールはありませんが、基本的に「従業員がリラックスできる環境で独創性やモチベーションを高められるオフィスづくり」がコンセプトとして掲げられています。
そのため、IoT技術を活用したスマートオフィス化や、遊び心のある空間デザインといった、独自の取り組みを行っている企業は多いでしょう。
ベンチャー企業のオフィス移転までの流れ
新しくベンチャー企業のオフィスを構築したり、オフィスを移転したりする場合、まず自社のビジネスコンセプトや従業員のニーズを把握した上で、システム面やデザイン面のプランニングを行います。
なお、オフィス用品や福利厚生に関するアイテムをレンタルしたり、企業の規模によってはレンタルオフィスをシェアしたりといった形態もあります。
まとめ
ベンチャー企業やスタートアップ企業は独創性のあるビジネスを、豊かなモチベーションで進めていく事業性を重視するからこそ、従業員のオフィス環境にもこだわっているケースが少なくありません。そのため、スマートオフィスやシェアオフィス、オーガニックな空間設計を盛り込んだバイオフィリックデザインなど様々な方法が応用できます。
当サイトではバイオフィリックデザインについて多角的に解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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