ここでは、バイオフィリックデザインの定義や、オフィスに採り入れた実例、効果などを紹介します。
バイオフィリックデザインの
定義
バイオフィリックデザインとは?
バイオフィリックデザインとは、「バイオフィリア」という造語が元になった建築デザインの一種を指します。「バイオ(=生命、自然)フィリア(=愛好、趣味)」とは、「人間は自然とつながりたい欲求がある」という概念であり、1984年にエドワード.O.ウィルソン(上写真)が提唱したものです。
この概念は、都市部に住む人口が急激に増加した近年、顕著にその傾向が見られています。公園や湖などの自然との結びつきが、人々にポジティブな影響を与えていると、さまざまな研究で明らかになっているのです。
バイオフィリックデザインに
用いられる要素とは?
バイオフォリックデザインの具体的な要素とは、日光、植物、水の音、小鳥のさえずりなど、自然環境に近い色や音です。インターフェイス社が実施したグローバル調査によれば、人々が職場環境に望むものとして特に重要なのは、自然光・植物・水の3つなのだそう。外が見えるよう窓を配置したり、観葉植物を置いたりすることで、リラックス効果をはじめとするさまざまな効果を得ることができます。
バイオフィリックデザインを
オフィスに取り入れた実例
バイオフィリックデザインは主に欧米で浸透している考え方ですが、昨今では日本でも採用する企業が増えています。国際的な表彰を受けた企業もあり、実際の導入事例を見ることで自社に取り入れる際の参考になるでしょう。ここでは、バイオフィリックデザインを比較的大規模に導入している企業を3つ紹介します。考え方だけでも参考にもなるので、気になる方はぜひ覗いてみてください。
バイオフィリックデザインを
オフィスに採り入れた実例を
チェックする
バイオフィリックデザインの
効果とは?
職場にバイオフォリックデザインを導入すると、さまざまな効果が得られるとされています。インターフェイス社の2015年に発行された調査報告書(※)では、幸福度、生産性、創造性の3つが高まったとの結果が出ており、従業員のやる気や集中力にもつながることがわかっています(2022年5月調査時点)。ここでは、バイオフィリックデザインを導入するとなぜ幸福度や生産性、創造性が上がるのかについて、理由を紹介します。
バイオフィリックデザインのメリット・デメリット
人間が本能的に安心や安らぎを感じる自然のデザインをオフィスに取り入れたバイオフィリックデザイン。その代表的なメリットが、ストレスの軽減や業務効率の向上です。また、観葉植物などをオフィスに置くことで空間の空気を正常化することもできます。
反面、導入にはそれなりのコストがかかる、観葉植物などを置くスペースが必要になるといったデメリットもあります。また、大量に植物を置きすぎて動線の邪魔になることがあるのにも注意が必要です。
オスモ&エーデルは、ドイツの暮らしや住居スタイルを提案する会社です。
住まいに関する製品販売や、新築・リフォームの相談も行っています。
人と環境に優しく、自然との関わりを大切にした、高品質な建材の取り扱いを通じて、快適な住環境を届けています。
オフィスと関わりの深い製品も取り扱っています。