オフィスで主に使用されている3つの床材について、簡単な特徴を解説します。さらに詳しく知りたい方は、それぞれのリンクも併せてチェックしてみてください。
タイルカーペット
多くのオフィスで床材として選ばれている、タイルカーペット。タイルのように張り合わせていくため、床面積に関わらずどんな空間にも採用できることがメリットです。また、防音機能や防災機能など、オフィスに嬉しい機能がついているものも。クッション性があるため、足が疲れにくいことも特徴です。土足で歩くことが多いオフィスでは、「重歩行」と呼ばれる耐久性の高いものを選ぶと良いでしょう。
下記ページでは、タイルカーペットのメリット・デメリットについて詳しく紹介しています。タイルカーペットを検討している方はぜひ参考にしてください。
ビニル床タイル
Pタイルやフロアタイルなど、床に貼るタイルの中でもプラスチック性のものをビニル床タイルと呼びます。特徴はなんといっても、耐水性や耐久性に優れていること。特にビニール素材ならではの耐水性は、給湯室など水周りに使えることがポイントです。
また、木目や石目などの模様をリアルな質感で再現しているため、安価ながら高級感を演出することも可能です。メンテナンスの手間もかからないため、人通りが多い場所でも気軽に採用することができます。
下記ページでは、ビニル床タイルのメリット・デメリットについて詳しく紹介しています。ビニル床タイルを検討している方はぜひ参考にしてください。
木目の床・
フローリング
一般住宅で多く見かけるフローリングの床は、オフィスでも採用する企業が増えています。木目はナチュラルな雰囲気や高級感を演出できるため、温かみのある落ち着いた空間にしたい場合におすすめです。
また、無垢フローリングを選べば木の質感や香り、調湿効果も実感できるため、従業員のリラックス効果にも役立ちます。ワークスペースだけでなく、休憩室などにも良いでしょう。グリーンや水の流れを採り入れると、さらに癒しのスペースに仕上がります。
下記ページでは、木目の床(フローリング)のメリット・デメリットについて詳しく紹介しています。フローリングを検討している方はぜひ参考にしてください。
オフィスの床材の選び方とデザインのポイント
ここではさまざまな種類がある床材について、オフィスに使う場合の選び方とデザインのポイントについて紹介していきます。床材の選び方
床材には多くの種類がありますので、どのように選んだら良いかわからない、というケースも多いでしょう。下記のようなポイントを参考に、オフィスに合った床材を選んでみてください。
床によってどのような効果が期待できるかを考える
オフィスの床は、色や素材、デザインを変えることによって雰囲気がガラッと変わります。さらに、色によってさまざまな色彩効果がもたらされます。例えば癒しを感じられる空間にしたいのか、元気が出る空間にしたいのかなど、どのような効果を期待するかといった点を考えながら床材を選ぶと良いでしょう。
手入れのしやすさで選ぶ
オフィスの床材を選ぶときには、メンテナンスについても考慮しましょう。例えば多くの人が歩く廊下部分には、ビニル系床材を取り入れることで耐久性を高くする、また食事をするエリアについては汚れを防ぐ効果を持つ床材など、そのエリアがどのような用途で使用されるかを考えることも大切です。
原状回復のしやすさで選ぶ
現在のオフィスが賃貸契約の場合、退去する際に原状回復が必要なことがあります。
床材の種類によっては剝がしにくかったりするため、剥がしやすいものや置くだけで使用できるものを選ぶと良いでしょう。
エリア別の色の配置
エリアによってそれぞれ効果的な色を配置することも意識すると良いでしょう。エリア別の例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
廊下
一般的には、ベージュ・ブラウンといったナチュラルカラーが選択されることが多くなっています。グレーや黒、ブラウンなど重めの配色を使うと開放感を演出する効果も得られます。
執務エリア
どのような業務を行う部屋なのかといった点を考慮しながら色を配置することがおすすめです。例えば、営業など出入りが多いエリアであれば、頭の中を切り替えやすい寒色系をメインに。さらに、差し色でビタミンカラーを入れると良いでしょう。
また、パソコンを日常的に使用するエリアであれば、緑やブラウンなどのアースカラーを配置することによって癒しを与えたりストレス軽減を図るといった効果が期待できます。
エントランス
活動的な印象を与える暖色系のカラーを採用するのがおすすめです。
リフレッシュスペース
社員が集まってきて休憩するためのリフレッシュスペースには、癒し効果が期待できるアースカラーの床材がおすすめ。ビビッドな暖色系は刺激が強いため避けたほうが良いでしょう。
床の色で大きく変わる与える印象
上記の通り、床の色を変えるだけでその部屋の印象も大きく変化します。心理的に色が与える影響には、「暖色」「寒色」「中性色」「明度」といった点が関わってきます。
暖色
赤や橙、黄色など、暖かみを感じられる色を「暖色」と呼んでいますが、この色を使用することで「活発」「アクティブ」という印象を与えられます。このことから、活発なコミュニケーションが求められる部屋やクリエイターが使用する部屋など、独創性が求められる空間に使うことで生産性を上げられるといわれています。
寒色
青緑、青、青紫など落ち着いた色を「寒色」といいます。これらの色が与えるのは「清潔感」や「落ち着き」といった印象で、興奮を抑えたり集中力を高めるといった効果があります。そのため、落ち着いて話し合いを行う際に使用する空間や、集中して仕事をする部屋などに用いると良いでしょう。
中性色
黄緑や緑、紫など、暖かさや寒さを感じない色を「中性色」と呼びます。
中性色の場合には、それぞれの色が持つ色彩心理が働くことになりますので、こちらの色を使ったからといって何の印象も与えることができない、というわけではありません。例えば緑を床の色として採用した場合には、緊張を緩和させるといった効果が期待できます。また、無彩色と呼ばれる黒や白も中性色に含まれますが、白を使った場合には軽さを、黒を使った場合には重さを感じます。
明度
さまざまな色を使う中で、重さや軽さを感じるのには「明度」が関係しています。この明度が低い場合には暗い色となり重さを感じます。一方明度が高い場合には明るい色となり軽さを感じることになります。この明度はオフィスの印象を左右する重要な要素となってきます。
例として、壁には明度が低い色・床には明度が高い色を使用すると、それぞれでコントラストがつきすぎることになります。こうなると居心地が悪いオフィスとなってしまうことから、明度にも配慮した空間作りが必要となってきます。
オフィスの床を張り替える際の注意ポイント
実際にオフィスの床の張替えを行う場合には、下記のようなポイントに留意する必要があります。
床材のメンテナンスについて確認する
どんな床材を使用するかによりメンテナンスの頻度や方法が変わります。
例えばタイルカーペットであれば定期的に掃除機による清掃が必要になりますし、ビニルタイプなら樹脂でコーティングされているため定期的に乾拭きをするだけで済むなど、どのようなメンテナンスが必要になるかをしっかりと確認しておきましょう。
張替えに必要なコストや期間
床を張り替える場合には、「元の床を剥がす費用」「剥がした床の廃棄費用」などがかかってきます。そのほかにも、オフィスの備品を動かして張り変える場合には、備品を移動させるための作業費が必要になることもありますので、あらかじめどの程度のコストがかかるのかの確認が必要となります。
張替え期間は床面積で変わります。また上述した通り、備品を動かしたり配線整理が必要になるため張替え前にかかる期間もしっかり確認しておきましょう。
オスモ&エーデルは、ドイツの暮らしや住居スタイルを提案する会社です。
住まいに関する製品販売や、新築・リフォームの相談も行っています。
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