2015年に行われた愛知県のオフィスにおける研究によると、オフィスに観葉植物を置いた場合、主に心理的・生理的・生産性の3つの側面で良い反応が見られたという結果が出ています。ここでは、この3つの反応について詳しく紹介します。
心理反応に
プラスの影響を与える
実験によると、観葉植物を配置したエリアで仕事をしたグループは、そうでないグループに比べ、睡眠不足による体調不良やモチベーションの低下が緩和されています。また、観植物を配置したことで空気のよどみによる不満感が35%軽減されたとの結果も出ています。
さらに、植物を配置したグループは、そうでないグループに比べ、ストレス活性値の低下も見られたようです。観葉植物の視覚的効果やオフィスの閉塞感が改善されたことで、働く人々の心理に良い影響が見られたと考えられます。
ストレス反応が低減する効果も
生理的反応を調べるために、植物ありとなしの場合で唾液アミラーゼ活性値の変化を見比べました。唾液アミラーゼはストレスを感じた際に上昇するとされています。実験では、観葉植物ありの場合、そうでない場合に比べ、唾液アミラーゼの減少が見られました。これにより、生理的なストレスが軽減できたと考えられます。
また、植物が見える環境で仕事をした場合、心拍数の低下も見られました。体感的にリラックス効果があるだけでなく、実際に数値としても生理的に良い影響を与えることがわかっています。さらに、植物があることで室内が涼しく感じるという結果も出ており、オフィスの快適度アップにもつながっているようです。
生産性が改善される
観葉植物は、従業員の生産性を増大させることもわかっています。4つの単純作業でモニタリングしたところ、緑視率が高くなることで、すべての作業において生産性の向上が見られました。
また、「暇で元気なときにやりたいこと」を、植物あり・なしそれぞれの場合で回答してもらった実験では、植物ありの方が活力度が高くなることも判明しています。植物があることでやる気が促進されると考えて良さそうです。
フィトンチッドの空気清浄
フィトンチッドには、空気清浄作用があります。フィトンチッドの空気清浄効果は、NASAの主導で研究が進められるほど、信頼性の高いものです。有害物質の大量除去にも役立つといわれています。
植物はフィトンチッドを出すことで病原菌から身を守ったり、枝などの切り口から菌が浸入するのを防いでいます。森林などで、植物の腐敗臭や動物の死骸の臭いが気にならないのも、フィトンチッドの空気清浄作用、殺菌効果のおかげなのです。フィトンチッドの殺菌効果は、桧のまな板などでも利用されています。
インテリアになる
オフィスに観葉植物を置くのは、インテリアの一つとしても楽しめます。観葉植物が置いてあると、オフィスの雰囲気も明るくなり、それだけでもおしゃれです。観葉植物は部屋のテイストを選ばないので、ほかのインテリアの邪魔にもなりません。
シンプルなオフィスにも華やかさを加えてくれるアイテムなので、観葉植物をワンポイントに取り入れてみるのも良いでしょう。
視覚疲労への効果も
昔から山や遠くの景色を見ると目が良くなるといわれているように、植物を見ると視覚疲労の回復効果が期待できます。オフィスに観葉植物を置いたり、デスク周りに植物を飾れば、自然と植物が目に入ってきます。パソコンやスマホを見続けることが多い環境では、視覚疲労を回復させるためにも、観葉植物がおすすめです。
メリットが豊富!
オフィスに植物を置くだけで、ストレス軽減やリラックス効果、やる気や生産性の向上など、さまざまなメリットがあることがわかりました。オフィス環境を改善したい場合や、従業員のやる気がいまいち…とお困りの場合は、いますぐ簡単に始められる観葉植物の設置から取り組んでみてはいかがでしょうか。
また、これからオフィス移転を考えている場合、観葉植物とも相性が良い無垢材を使用したオフィスにするのもおすすめです。当サイトではオフィスにおすすめの無垢フローリングを紹介しているので、興味のある方は下記のページもぜひチェックしてみてください。
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